ある日、気付いたら疲れていた。
特に何かがあったわけじゃない。
誰かに傷つけられたわけでもないし、喧嘩をしたわけでもない。
ただ、いつも一緒にいることで、じわじわと何かが減っていた。
近すぎる関係に、疲れていた。
近すぎる関係に疲れていた
毎日のように連絡が来る。
会えば長い時間を一緒に過ごす。
それ自体は悪いことじゃない、
けれど、でもいつの間にか、相手のペースに合わせることが当たり前になっていた。
相手が話したいときに話す。
相手が会いたいときに会う。
自分がどうしたいかは、後回し。
帰り道にどっと疲れることが増えた。
楽しかったはずなのに、なぜか空っぽになったような感覚がある。
それがずっと続いてようやく気づいた。
消耗しているのはその関係そのものではなく、近すぎることかもしれないと。
少しだけ、離れてみた
いきなり距離を置くのは怖かった。
冷たい人だと思われるかもしれないし、関係が壊れてしまうかもしれない。
だから少しだけ、試してみた。
返信をすぐにしない。
誘いを一度断ってみる。
会う頻度を少しだけ減らす。
過剰な期待をさせる発言はしない。
ただ静かに、自分のペースを少し取り戻す。
最初はそわそわした。
相手が不満に思っていないか気になったし、罪悪感も浮かんだ。
でも距離を置いた分だけ、帰宅後の疲労感が違った。
自分の中に、少し余白ができた気がした。
それでも関係は壊れなかった
少し離れてみて、拍子抜けするくらい何も起きなかった。
相手はそれほど気にしていなかったし、関係が急に壊れるようなこともなかった。
大丈夫だろうか、などと自分ひとりで勝手にザワザワしていただけ。
無理に近づかなくても、大丈夫だったと知った。
距離は冷たさじゃない。
近すぎず、遠すぎず、お互いが息のできる間隔を保つこと。
それが本当の意味で関係を長続きさせるのかもしれないと、思うようになった。
少しだけ離れた。
それだけで、また会いたいと思える自分が戻ってきた。

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