将来が怖くなった夜|それでも、第一歩を始めた話

自立の準備

夜、ひとりで家計簿を開いた。

別に何かあったわけじゃない。
ただふと気になってしまった今月の収入に残高。
このまま何年続けたら、どうなるのか。
電卓を叩くほどでもない数字が画面の中に並んでいるのを茫然と眺めていると、胸のあたりが重くなった。

将来が怖い。

漠然とした不安ではなく、近い未来への輪郭のある怖さ。
パートの収入だけでこの先やっていけるのだろうか。

不安を直視しないように

正直に言えばしばらくの間、お金のことを考えないようにしていた。
考えると怖くなるし、考えても何も変わらない気がしていたから。
それよりも目の前の人間関係を乗り越えることで精一杯だった。

でも人間関係から少し距離を置けるようになったとき——今度は将来への不安が顔を出してきた。

消耗が減ったぶん考える余裕が生まれて、余裕が生まれた分、見えなかったものが見えてきた。
それは前進なのかもしれないけれど、少し怖かった。

今の自分の現実を冷静に見た

貯金も、収入も多くないし、年齢のこともある。
でもパニックになっても何も変わらない。

だから私は、今の自分の現実を静かに見ることにした。

毎月いくら収入があって、いくら支出しているのか?
固定費の中で見直せるものはまだあるか?
何かひとつでも自分で見直せるものはある?

しかし、全部を一度に解決しようとしない。
ただ、今日は冷静に自分の現実を見つめる。

それだけを目標にした。

とりあえず動き始める

まずNISA積立額を確認した。
周囲で話題になった時にミーハーで始めたものの、すぐに辞めてしまった残骸。
口座は残っているので、いつでも始めれることを確認するだけで少し落ち着いた。

次に固定費をひとつで、使っていないサービスがあったのを発見し、解約した。
月に数百円の話だけれど、自分で決めたという感覚が残った。
それでとりあえず今日は十分。

劇的に何かが変わったわけじゃないし、老後の不安が消えたわけでも収入が増えたわけでもない。
でも、「何もできない」から「少しだけやった」に変わった。

その差は数字より大きかった。

自立は急がなくていい

雇用に頼らず生きていくことは今すぐできない。
それでも少しずつ依存を減らしていくことはできる。

誰かの機嫌に振り回されない働き方。
自分のペースで積み上げられる何か。
それがどんな形になるのかはまだわからない。
でも、考え始めたこと自体が革命的な一歩だと思っている。

将来への不安は消えない。
でも、不安と一緒に静かに動き続けることはできる。
今日もそうやって昨日より少しずつ前に進んでいる。

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