昨日は一日中、雨だった。
空気が湿っていて、体もどこか重かった。
腰の痛みもあって、動くたびに小さく息が漏れる。
気圧のせいかもしれないし、ただ疲れていただけかもしれない。
何をするにも時間がかかって、思うように動けなかった。
そんな日もある、と自分に言い聞かせながら過ごした。
今日は朝から晴れている
今朝、カーテンを開けると光が差し込んできた。
昨日とはまるで違う。
空が明るいだけで、心なしか体も軽い気がする。
それだけで、少し救われる。
外に出ると梅の花が咲いていた。
白や淡い桃色の花が、静かに、でも誇らしげに広がっている。
昨日の雨があったからか、花びらがいっそう眩く見えた。
雨があったから、今日の光が美しい。
そんな当たり前のことを、梅の花に教えてもらった気がした。
同じ私なのに
昨日と今日で、世界はこんなにも違う。
私は同じなのに、空の色ひとつで気持ちが変わる。
昨日は「何もできない」と思っていたのに、今日は少し歩いてみようかな、と思える。
それくらい、人の気分は些細なことで揺れる。
だから、昨日の私を責めなくてもいい。
重たかった昨日も、少し動けた今日も、どちらも本当の私だ。
いい日だけが本物で、重たい日は失敗だったわけじゃない。
重たい日も、晴れの日も、どちらも私の時間だ。
季節はちゃんと進んでいる
梅の花は、昨日の雨の中でも咲いていたはずだ。
私は気づかなかっただけ。
うまく動けない日も、何も進んでいない気がする日も——どこかで、季節はちゃんと進んでいる。
それは自分も同じなのかもしれない、とふと思った。
重たくて動けない日も、何かがゆっくり変わっている。
積み重なっている。
見えないだけで、止まってはいない。
今日が少し明るいだけで、昨日の重さも少しだけやわらぐ。
それで十分だと思えた朝だった。

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